ロボット物理シミュレーション
実在する四足歩行ロボット「Unitree Go2」を、Google DeepMind製の公式MuJoCo物理エンジンでブラウザ内シミュレート。重力・接触・関節可動域をそのまま再現する、フィジカルAIの第2歩
前作「ロボットアーム 3Dビューア」との違い
前作は関節角度から見た目の姿勢を計算する順運動学(Forward Kinematics)のみで、 物理法則は一切考慮していませんでした。本デモは実際の物理エンジン(MuJoCo)を 搭載し、質量・重力・接触・関節トルクを毎秒60回計算する本物のシミュレーションです。 ただし、まだ「歩かせる」ための制御(AIポリシー)は搭載していません——このロボットは完全に受動的で、 物理法則にしたがって沈み込んだり倒れたりするだけです。歩行ポリシーの搭載は次のステップで扱います。
仕組み(4段階パイプライン)
MJCF読み込み
関節・質量・慣性・接触形状を記述したMJCF(XML)と16個のメッシュをVFS(仮想FS)経由でコンパイル。
剛体シミュレーション
MuJoCoが重力・関節拘束・接触力を毎ステップ計算。姿勢制御は行わず(トルク0)、物理法則のみで挙動が決まる。
シーン同期
物理エンジンが計算した各パーツの位置・姿勢をThree.jsのメッシュへ毎フレーム反映。
WebGLレンダリング
ライティングを加えてcanvasに描画。ドラッグ・ズームでカメラ操作可能。
モデルの実機「Unitree Go2」と物理エンジンについて
Go2はUnitree Robotics製の四足歩行ロボットで、研究・教育用途で広く使われています。 本デモの3Dモデルと物理パラメータはGoogle DeepMindが公開するMuJoCo Menagerie(実機メーカー公認の高精度モデル集)から取得しています。 物理エンジン本体は、NVIDIA Isaac GR00T等でも採用される業界標準のMuJoCo(2025年よりGoogle DeepMindが開発)の公式WebAssemblyビルドで、サーバーを介さずブラウザだけで動いています。
著者について
南極観測隊・内閣府QZSS実績を持つGIS/AIエンジニアが、A6000環境でのAIモデル学習経験を活かして開発。 次のステップでは、この物理エンジンの上に自前学習した歩行ポリシーを載せ、実際に「歩く」ところまで発展させる予定です。
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