2026年6月号
Liquid AIが最小の「LFM2.5-230M」(6/25、Pi5で42 tok/s)を投入し、超小型でエージェント実用という路線が一段進んだ月。Cohereの30B-A3Bローカル・コーディングや、Microsoft Edgeの端末内AI拡張など「ブラウザ/端末で完結」の動きも加速した。
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今月のエッジAI概況
2026年6月号のエッジAI業界を、まずは文章でざっくり把握
2026年6月は「超小型モデルが実用エージェントになる」流れが一段とはっきりした月でした。象徴的なのがLiquid AIが6/25に公開した最小級のLFM2.5-230Mで、Raspberry Pi 5で42 tok/s・Galaxy S25 Ultraで213 tok/sの速度を出しながら、自分の4倍を超えるサイズに匹敵するデータ抽出やツール呼び出しをこなします。「小型=簡易」という前提が崩れ、端末内で完結するエージェントが現実的な選択肢になりつつあります。
用途別のモデルも厚みを増しました。コーディングではCohereがNorth Mini Code 1.0(6/9、30B総・実効3BのMoE)をApache 2.0で公開し、単一GPUでのローカル・コーディングが視野に入りました。マルチモーダルではGoogleのGemma 4 E2Bがこの規模で初の音声入力に対応し、Liquid AIのLFM2.5-VL-450MはJetson Orinで512pxの画像を250ms未満で処理します。リアルタイムASRのMoonshineやハイブリッドMambaのGranite 4.0など、「端末で動く小型」の定番が用途ごとに出そろってきました。
基盤・ツール側も端末/ブラウザ完結を後押ししました。Microsoft Edgeは6/2に端末内SLM(Aion等)とWeb向けAI APIを拡張し、物体検出ではUltralytics YOLO26がNMSなしのE2E推論とCPU ONNXの高速化で更新を続けています。さらにGoogleは拡散型テキスト生成のDiffusionGemma(6/10)を公開しており、自己回帰に代わる新しい生成パラダイムの芽もみえてきました(エッジ実装は今後・要検証)。総じて6月は、「より小さく、より端末に寄せる」方向がはっきり加速した1か月でした。
ピックアップ
2026年6月号で特に注目のエッジAI動向
LiquidAI LFM2.5-230M
6/25公開。Pi5で42 tok/s・Galaxy S25 Ultraで213 tok/s、4倍サイズ超のデータ抽出/ツール呼び出しをこなす端末完結基盤。
- 公開日:
- 情報確認日:
Cohere North Mini Code 1.0
6/9公開。30B総/実効3BのMoEをApache 2.0で公開、bf16/fp8/w4a16で単一GPUのローカル・コーディング。
- 公開日:
- 情報確認日:
Microsoft Edge 端末内AI拡張
6/2、Edgeに端末内SLM(Aion等)とWeb向けAI APIが追加。GPU/CPU推論で対応端末を拡大。
- 公開日:
- 情報確認日:
Ultralytics YOLO26
NMSなしのE2E推論・CPU ONNX 43%高速化で、エッジ物体検出の最新系列が更新継続。
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
🤗注目のエッジAIモデル
2026年6月号時点のモデルカタログ
LFM2.5-230M
Liquid AI
6/25公開。19Tトークン学習・32K文脈で、Raspberry Pi 5で42 tok/s・Galaxy S25 Ultraで213 tok/s。4倍サイズ超のデータ抽出/ツール呼び出し性能。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 情報確認日:
Gemma 4 E2B
4/2公開のエッジ版。テキスト/画像/動画/音声入力に対応(この規模で音声入力は初)、E4B比3倍高速・電力60%減でAndroid/iOSに展開、Apache 2.0。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 情報確認日:
LFM2.5-VL-450M
Liquid AI
4/8公開の極小VLM。バウンディングボックス検出に対応し、Jetson Orinで512×512を250ms未満で推論。日本語含む9言語。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 情報確認日:
Qwen3.5-4B
Alibaba (Qwen)
3/2公開、262Kネイティブ文脈の多言語小型。6月もエッジ用途の定番候補で、Apache 2.0。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 情報確認日:
Granite 4.0 H-1B
IBM
ハイブリッドMamba/Transformerの軽量instruct。12言語対応・Apache 2.0でllama.cpp/MLX対応、ブラウザ内でも動く。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
Moondream 3 (preview)
moondream
query/caption/point/detectの4機能を持つ端末向けVLM。MoEで実効2B、視覚推論が高精度。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
Moonshine
Useful Sensors
Whisperの約5倍速の省リソースASR。ONNXでPi等SBCのリアルタイム文字起こしに最適、MIT。
何に使える?
動作する機材
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
⭐注目のGitHubプロジェクト
2026年6月号時点の注目プロジェクト
google-ai-edge/gallery
端末上でGemma等をローカル実行して試せるGoogle公式デモアプリ。Gemma 4対応で再注目。
こんな用途に使える
- ›スマホでGemma 4などをローカル試用
- ›オンデバイスAIのデモ・検証
- ›社内向けローカルAI体験アプリの土台
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
Ollama
ローカルLLMをワンコマンドで取得・実行する定番ランナー。OpenAI互換API・モデル管理で人気。
こんな用途に使える
- ›Raspberry Pi・ミニPCでオフラインチャットボットを常駐
- ›社内文書Q&Aをローカルサーバーで提供
- ›複数モデルを切替えて性能比較する開発環境
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
llama.cpp
LLMの超高効率C/C++推論エンジン。GGUF量子化でCPUでも軽量に動き、多くのローカル実装の土台。
こんな用途に使える
- ›Raspberry Pi上でオフラインチャットボット構築
- ›社内文書Q&Aシステムをローカルサーバーで運用
- ›IoTゲートウェイでの音声コマンド処理
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
Transformers.js
HuggingFaceモデルをブラウザで直接実行。100以上のアーキテクチャ、WebGPU加速でサーバー不要。
こんな用途に使える
- ›ブラウザ完結の音声文字起こしツール
- ›クライアントサイドで動くテキスト感情分析
- ›画像自動タグ付けのWebアプリ
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
WebLLM
WebGPUでLLMをブラウザ実行。Llama, Qwen, Phi, Gemma等に対応。OpenAI互換API。
こんな用途に使える
- ›社内チャットAIをサーバーレスで提供
- ›プライバシー重視の相談チャットボット
- ›オフライン環境での技術文書検索アシスタント
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
ONNX Runtime
クロスプラットフォーム推論エンジン。WebGPU/WASM/WebNN対応でCPU/GPU/NPUを抽象化。
こんな用途に使える
- ›Windowsアプリに DirectML推論を組み込み
- ›React NativeアプリでオンデバイスAI
- ›ブラウザとサーバーで同じモデルを共有運用
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
whisper.cpp
OpenAI WhisperのC/C++移植。CPUだけで高速に音声認識でき、オフライン/組み込みASRの定番。
こんな用途に使える
- ›Raspberry Piで常時稼働の議事録ボット
- ›オフラインで動く多言語字幕生成システム
- ›スマートスピーカー自作キットのASRエンジン
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
Ultralytics (YOLO)
最新YOLO。検出・セグメンテーション・ポーズ推定・分類をワンパッケージで。TFLite/ONNX export可。
こんな用途に使える
- ›工場ラインの製品検査を低コストで自動化
- ›農業用ドローンの害虫・病害検出
- ›駐車場の空き状況リアルタイムモニタリング
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日:
MediaPipe
Googleのオンデバイス推論FW。顔・手・ポーズ・セグメンテーション等をリアルタイム処理。
こんな用途に使える
- ›店舗カメラで来客数・動線をリアルタイム分析
- ›リハビリ用のポーズ判定アプリ開発
- ›ジェスチャーで操作するキオスク端末
- 公開日:
- 記録なし
- 情報確認日: